カーテンコールby チャーリー岸田
昨日、例の『くるみ割り人形』に行って来た。
『クラシックバレエ』なんて言うと、お上品で退屈なものだと思っている人が多いだろうし、岸田もそう思っていた。
岸田の職場の近くの『横浜アリーナ』では、聞いたことも無いようなタレントのコンサートでも凄い人出になる。それに比べてバレエの方は、百人近い出演者と生オーケストラを使って、それほど大きくないホールでやっている。どうしてこんな凄いものがミーハータレントのコンサートより客が少ないのだろう? これはマーケティングに問題があるのではないか? 入場料と観客動員数と出演者の人数からざっと計算しても、大部分の出演者はほとんど無報酬かそれに近い状態で出演しているのではないだろうか? 出演者は今回の公演のために相当な練習をして来たことは明白だし、バレリーナってのは大変なんだろうな。 今回の公演は、例の文化勲章森下洋子さんと他のバレリーナが一日交替で主演するのだが、当然岸田は10月の結婚式で話をしたバレリーナが主演する回を観に行ったわけだ。
しかし岸田は公演終了後、でかい花束をかかえて楽屋に侵入した。気後れしながらも、せっかく花を買ってしまったのだから直接手渡さなければもったいないではないか。
岸田「どうもどうも岸田です。」やりい! 覚えていたんだ。しかしそれ以上話す余裕も無い。何しろ主演者の周りには大勢の人垣ができているのだ。そのまま岸田は花束を渡し、すごすごと帰って来た。
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