ビジネスホテルby チャーリー岸田
この町のビジネスホテルは従業員2名。70歳前後母親と50歳前後の娘で全てを切り盛りしている。早い話が民宿だ。
今日は本社から出張者が来たので、出張者をこのホテルまで案内した。するとそこには・・・
「あ〜ら岸田さま、お久しゅうございます。」どう言う理屈なのか解らないが、酔っ払いを相手にしても仕方がない。 「岸田さま、腰をお揉みします。横になって下さい。」岸田はロビーのソファに横になった。出張者は気味悪がって、部屋に帰ってしまった。 深夜のホテルのロビーでロレツの回らない50歳のおばちゃんと二人だけ。かなりシュールな雰囲気だ。 「岸田さま。私離婚したんですの。」どうりで普通の状態じゃないわけだ。 「今宵は飲みましょう。」まいった、俺は早くアパートに帰って寝たい。困った困った。 そこに課長が登場。課長もこの町に出張に来ていたのだが、ユーザの管理職と飲みに行っていて、我々とは別行動だったのだ。 岸田「うちの課長は凝り症なんですよ。身体中揉んであげて下さい。」おばちゃんは課長の腰を揉み続けた。 課長「ああ疲れた。部屋に帰って寝るっ!」課長はとっとと部屋に逃げてしまった。残された俺は災難だ。このおばちゃんの相手をしなければならない。 岸田「うちの課長は腰痛持ちなんですよ。部屋に行って揉んであげて下さい。彼女はマスターキーを持って課長の部屋に向かった。よし! 今のうちだ。この空きに逃げるんだ。 岸田が立ち上がりかけた頃。課長の部屋から課長の悲鳴。 課長「うわあああ! 岸田、帰るんじゃねえ。二人だけにしないでくれえ。」
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