陶芸ツアー
by チャーリー岸田
[濱ちゃん陶芸ツアー]に行って来ました。
■参加者
Justチームからの参加者は、岸田、小松、橋川の3名。ところがJust以外の参加者が急増し、結局は総勢12名の参加となった。
(1) 福岡小松チームの参加者
・小松師匠
・某航空会社客室乗務員3名
・ 師匠の会社の選抜娘2名
上記の福岡娘は、さすがの師匠が「九州の女性はやたらと情が厚いので、最初に九州に行った頃は自分に気があるのものだと勘違いしてしまい、それで何度も失敗した。」と語っているように、やたらとフレンドリー。また容貌も、全員が[ミス長野県某地方]を凌ぐレベル。これはなかなかのものだ。
次回のツアーにも全員参加する予定なので、この餌食を見逃す手はないぞ。横田君。
(2) 橋川チームの参加者
・橋川本人。以上。
(3) 岸田チームの参加者
・岸田
・内尾&直美コンビ
→アリランレースで[グーフォ]に乗っていた、ヒゲのおじさんと元気なねーちゃん。二人とも東京出身だが、ヨットで身を持ち崩し、現在は鹿児島でヨットな日々を送る。
・直美母
→直美が母親を連れて来た。なかなか強力なおばさん。濱ちゃんと組んで漫才を始めたら、そのままプロの芸人としてやって行ける。
・篠原
→この人も直美が連れて来た。東京のマリン業界人。モーターボート中年で、伊豆海域でブルーマリーンと格闘の日々を送る。
■日程
元々Justのイベントとして企画されたツアーであるにも係わらず、実態は鹿児島チームと福岡GALSに押され気味。濱ちゃんとは一回アリランレースで会っただけの鹿児島チームが、やたらと目立っていたが、しかしここは濱ちゃんワールド。最終的には全員が濱ちゃんのペースに巻き込まれることになる。
1日の金曜日の昼。東京/長野/鹿児島から集まった岸田チームが濱田家に集合。濱ちゃんは毎度のように大はしゃぎ。
昼飯は毎度のごとく、「ワシの友達の店。」
濱ちゃんにとっては、一度会った人は全員友達なので、一度行ったことのある店は、全部「友達の店」になってしまう。
その後Winに案内され、唐津観光の後、陶芸開始。
晩飯は「ワシのホテル」で、夜は濱田家で深夜まで宴会。
2日の昼に、小松&橋川チームが到着。そのまま櫻窯の庭でバーベキュー大会となる。
バーベキュー大会の途中でにわか雨となるが、一同全く同ぜず。急遽オーニングによる雨除けが設置され、そのまま豪雨の中、屋外で宴会続行。食い意地は全てに優先する。
バーベキューの食材は、小松師匠が大量に持ち込んだ魚介類が好評だったが、鹿児島チームも負けてはいない。関東出身の彼らが持ち込んだものは、新島産の[くさや]。狭い雨除けの中で、七輪にくさやをくべる。これにはさすがの濱ちゃんもギブアップ。九州チーム初めてくさやの臭いを嗅ぐメンバ
ーが大半。濱ちゃんの感想は、「牛の糞と同じかごと臭いバイ」。
またまた、2日の夜も宴会。3日は昼過ぎから呼子へイカを食いに出掛ける。Winは整備中のため、車で移動。イカを食ったところで飛行機組はタイムリミット。11月唐津くんちでの再会を誓い駅へと向う。
福岡組が帰ったところで、最後まで残ったのは内尾氏と直美親子。この連中にはスケジュールを縛るものが何も無いので、現時点(10月4日)でも、まだ濱ちゃんと遊び続けている。
[陶芸について詳細]
最近、カルチャースクールなどで陶芸が人気のようだが、本物の窯は一味違う。
まずは粘土。
濱ちゃんの[櫻窯]には、ほぼ無限の粘土があるのだが、これがそのまま使えるわけではない。まず最初に大きな粘土の塊をこねなければならない。
これが結構しんどい。濱ちゃんがこねると、いとも簡単そうに見えるのだが、素人がやると腕がパンパンになってしまう。すぐにギブアップして、濱ちゃんにやってもらうのがコツ。
粘土をこねたら、それをロクロに乗せるわけだが、最初はロクロを回して乗せた粘土の中心を出さなければならない。これも結構難しい。意外と粘土は固いのだ。これも濱ちゃんにやってもらうのがコツ。
通常の陶芸教室では、ここまでスタンバイできた状態で生徒を迎えるわけだが、本気で陶芸を覚えたいのであれば、最初の粘土こねから始めなければならない。もちろん岸田は楽な手段を選ぶ。
ロクロを回して作品を作るのは良いのだが、当然、誰でも想像できるとおり、最初は何回も失敗する。実はこれが厳しい。失敗した粘土はそのまま再使用できないため、また新しい粘土をこねなければ材料がないわけだ。また、失敗した粘土は、後日濱ちゃんが作り直す。粘土を作り直すには、土を寝かせる必要があるため半年以上掛かるそうなのだが、ここは折角なので、心を鬼にして、濱ちゃんに甘えよう。
形が出来ても、これで完成ではない。1日置いた半乾きの状態で、器の足を作らなければならない。これは茶碗の裏側に付いている台座の部分。
これの作り方は、最初に底を厚く作っておいて、半乾きの状態で裏側を削るわけだ。これは形を作った翌日にならないとできないので、スケジュールが1日しかない人は、またまた濱ちゃんに任せることになる。
そこまでできたら、いよいよ窯で焼くわけだが、最初は下焼き。上薬を付けずに1回焼く。その後上薬を付けてもう1回焼くわけだ。
陶芸は形を作るだけでなく、何回も面倒な処理をしなければ出来上がらない。我々としては、粘土をこねてから乾かして焼いて上薬を掛けてまた焼いて・・・と、全部の工程に参加できるわけではないのだが、せめてスケジュールを2日以上取って、裏側の台座(高台と言うのだそうだ)くらいは付けてから帰りたい。
大部分の作業を濱ちゃんに任せてしまうわけだが、濱ちゃんはご存じのように、「よかと、よかと。」などと言って、なかなか金を受取ってくれないので、地元の名産物などのお土産で攻める必要がある。
ちなみに岸田が持って行ったお土産は、
1.長野県某地方の地酒
2.長野県某地方の漬物(野沢菜)
3.長野県某地方の漬物(赤カブ)
4.名古屋コーチンの薫製
5.きしめんの詰め合せ
6.青柳ういろうの詰め合せ
7.八丁味噌キャラメル
酒orつまみ系のお土産を持って行くと、結局自分達で消費してしまうことになるので気を付けたい。
以 上
PS.窯で見た濱ちゃんの姿は、海や飲み屋で見る濱ちゃんとは一味違う。プロの陶芸家の姿には鬼気迫る迫力が・・・・・なんてのは真っ赤な嘘で、やっぱり濱ちゃんは濱ちゃんだったバイ。
濱ちゃんに圧倒されて影の薄かった岸田です。
3日に我々まっとうな社会人が帰った後の、内尾氏、直美嬢、直美母の状況について、直美嬢からメールが来ました。そのまま転送します。
以下、直美嬢からのメール転送。
各位殿
岸田くんたちが帰った後、唐津くんちの曳山を見に行く。
実際にくんちに使われる曳山がガラス張りの室内に一堂に納められ、
くんちのビデオテープが回っており、圧巻。
あれを見せられちゃあ、「くんち」もねぇ・・・。
ホントにまた、長野県某地方から出てくるのでしょうか???
唐津焼きの第一人者、人間国宝の窯を駆け足で見学して篠原さん、帰る。
次は松原を通り、鏡山へ。唐津が一望に見渡せ、土産物屋のまたまた濱ちゃんの友達(無線をやっているのでヨット情報に詳しかった。)にお茶と栗をごちそうになる。突然気温が下がる。和ロウソクの元となる木を見つけ、濱ちゃんと和ロウソクの作り方を調べる約束をする。
後、濱ちゃんは温泉だ!と言ったのだが、まだ時間があり、窯の掃除を提案。櫻窯に行く。結局、みんなが作った作品の高台を削っていないことに気が付き、なんと弟子を目指している?私と内尾さんがみんなの高台削りをする。結構大変。苦情は濱ちゃんへ。ははは
母は掃除機がけ、濱ちゃんも私達の作業を見ながら片づけ、陶芸専門誌のコピーも取ってくれた。
翌日、松露饅頭の焼きたてを賞味する。たこ焼き器状のもので目の前で焼いている物をそのまま皿で出してくれる。熱くて美味しい。香ばしい感じ。もちろんお茶付き。一つ一つ包めないのでそのままにしてしまうと昨日買った物より堅くなってまずいそうだ。
濱ちゃんのクラウンに母とケンタロウが乗り、私の車と2台で有田へ。さすが陶芸家。自分たちで行ったのではとても行かれないような所、しかも回るのに3日はかかりそうな所を数時間で案内してくれた。まず、濱ちゃんのところで使っている陶芸の土を作っている梅崎陶業という工場、磁器で使う磁土の採石場を横目で見、人間国宝源右衛門、柿右衛門、今右衛門の3右衛門を見学、釉薬を作っている佐賀県陶磁器原料(株)という会社、(有)九州熱学という会社のカラーパンフレットに濱ちゃんの窯の写真が載っている窯屋さん、見学に一日はかかりそうな有田焼のショールームが集まった卸団地、昭和窯材という陶芸の道具屋さん・・・。昼食は母のおごりで有田焼の器を使った食器と床の間のある個室で、地元の名物らしい呉豆腐や鴨うどん、そばなどを各自わさびおろしで本物のわさびをおろしながら頂きました。とっても美味しかったよ。
午後3時に濱ちゃんと別れ、母を佐賀空港に送る。17:20発。佐賀空港は新しいけれど思いっきり不便な所。ムツゴロウの居た干潟の近く。その後、南関より高速で帰る。午後10時前、鹿児島市内着。ちゃんと帰りました。まさかまだ遊んだりしていません、念のため。
いやぁ、本当に楽しかったです。濱ちゃんに何とお礼を言っていいかわからない。これは是非鹿児島に来てもらわなくちゃ、ね。私が出来ることと言ったら、インターネットで調べ物してFAXを流すとか、鹿児島のヨットレース情報をお知らせするくらい。鹿児島の野菜や果物を送るテも通じそうもないし、何か良い案があったら教えて下さい。
母も内尾さんもとても楽しかったそうです。小松さんにも随分お世話になったのに名刺交換したとき運転中だったり、ろくにお礼も言えませんでした。よろしくお伝えください。
こちらから連絡しようと思っていたところ、先ほど濱ちゃんから電話を頂いてしまいました。疲れていないか、またおいで、「くんち」は必ず来るようにとのことでした。今月2日も休んで来月も、というのは岸田くんは結構勘違いをしているようですが、結構苦しい気がするので検討中です。
直 美
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