危険な罠by チャーリー岸田
先日、T大ヨット部の同期で、現在我孫子で酒屋をやっている茂樹から電話が入っ
た。
茂樹「来週あたり家に遊びに来ないか?」俺は今までこいつの口車に乗って何回コキ使われただろう。 「酒を飲ませてやる」と か言って家に呼んでおきながら、いきなり店名入りの前掛けを渡されて、閉店まで配達 だの自動販売機の補充だの空き瓶の整理だのに使い倒される。 この茂樹は未だに体育会のノリで酒屋のオヤジをやっているので、若手クルー、では無かった、学生アルバイトが次から次へと潰されて辞めていくのだ。
岸田「俺は今色々と忙しいんだ。当分そっちには行けそうも無い。」今回は諦めたようだった。 数日後、再び茂樹から電話が入った。 茂樹「おお岸田。おまえの見合い相手が見つかったぞ。」酒屋のレジに写真を貼られて『嫁さん募集中』なんてやられたら、俺はもうその町に行けないじゃねーか。 おまけにその酒屋は横田の実家の近所なんだ。 横田のねーちゃん が実家に戻ったときに、酒を買いに行ってその写真を見たら、 『やっぱりまだ独身だったのね。こんな恥ずかしい事までして相手を捜すなんてあの人も落ちたわね。はっはっは。』なんて思われたら悔しいじゃねーか。 クソーッ! やっぱり剥がしに行くか。 ああ。危険な罠にはまりそうな私....
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