川下良二の海外事情(10)
by 川下良二


その10 番外編

久しぶりの登場ですが、「その10」となり最終回です。今回は小生の過去の経験を踏まえ旅行ガイダンスをしたい と思います。

余談ですが、7月にヨハネスブルグへ行ってきました。もちろん仕事です。ヨハネスブルグはヨーロッパの都市では ありません。アフリカ大陸最南端、南アフリカ共和国の首都です。サッカーのワールドカップが開けない程、最近め っきり治安が悪くなったと聞いておりました。

南アと言いますと、ダイヤモンド、金、ケープタウン、映画マイウエイと続きます。都会的なイメージが先行します が、着いてビックリ。ワイルドなサバンナが荒涼とし、(真冬です)果てし無く続いておりました。
人家の近くをシマウマだのダチョウが走っていました。現地の方々も大変ワイルドで、更にびっくり。
サンコンさんの発言はウソです。やっぱりアフリカはジャングル大帝の世界です。
あのTBSの「すばらしき世界旅行」でした。

  1. スーツケース
    ハードケースに四輪の車輪がついたタイプは、非力な日本人用で、日本でしか売っていません。それはOKとしても、ご丁寧にご自分の名前のローマ字シールを貼っている方がいます。(たとえば、HAGIHARAなど)更に、自分のステータスを高めるために、会社のロゴシールをスーツケースに貼っている方もいます。これは大変危険です。
    空港出口付近で、現地人がそれを読み、声をかけてきます。勘違いして付いていくと、白タクにつれ込まれ、身包みはがれたケースが多発。くれぐれも知らない人についていかない。
    最悪の場合、身代金誘拐目的の対象となります。

  2. ネームプレート
    同様に、名刺をパッチワークし、アタッシュケースに付けている方もいます。身元がわかるものは, 外には出さない。 

  3. 服装
    機内では、ツーリストと同様な格好をした方がベター。 Yシャツ、ネクタイ姿は、ハイジャック犯の標的となるそうです。
    上記これらは小生の創作ではありません。米国自動車メーカーの従業員用、セキュリテイートレーニングの項目です。
    その他に機内では、通路側に座ってはいけない。(ハイジャック犯が、手を下しやすい)
    ホテルは低層階に宿泊すること(火事)など、うるさい項目があります。

  4. 服装
    逆に、日本人は海外に出る時は、汚い格好をしろと教わりますが、すべてがそうではありません。ホテル、レストラン、劇場などドレスコードがあるケースもあります。注意が必要です。周辺は大変治安が悪いNYブロンクスのアポロシアターでさえもありました。  

    TPOをわきまえることが必要です。LAのロデオドライブを30人で集団歩行する日本人女子大生をみたことがあります。全員がGパンにシャツの裾を出し、襟を立てて歩く姿は異様です。ブティックの店員も相手にしません。 

  5. パスポートコントロール
    日本を含め先進国では、パスポート番号に重要な個人情報が隠されていますがご存知でした?
    日本のパスポート番号にも過去の犯罪歴、思想関係など入力されています。
    外国の入国審査で有無を言わさず、別室についれていかれる方がおられますが、これらの方々が該当いたします。芸能人でもいますよねー。 

    身に覚えがあるかたはご用心。軽犯罪も含まれるそうです。今後の問題として、飲酒をするとセクハラ気味の方は、注意しましょう。某知事をご覧あれ。

  6. 賄賂
    どこから聞いたかはしりませんが、ある国でパスポートに金を挟んで入国審査を受けよとした人がいます。本人は良かれと思っての行動でしょうが、これが痛く現地役人のプライドを傷つけ、別室につれ込まれ大目玉を食らったとのことです。 「賄賂は請求されてから。」と肝に銘じましょう。 また、BIZの上での賄賂は、必ず現地人のアドバイスをうけましょう。

  7. 売春婦
    買春はやめましょう。大体、女と木賃宿の亭主と踏み込んでくる旦那、親兄弟、警官は皆グルです。買春しているという後ろめたい気持ちに付け込んで、金品を巻き上げられ、お尻の毛までも抜かれてしまいます。(聞いた話です。体験談ではありません。)
    また、難病、奇病に遭遇する可能性が大です。まだ見たこともない症状に悩まされた人も知っています。
    JUST−WINチームが12月プーケットへ遠征されるようですが、下半身のコントロールに自信のない方、普段XXが溜まっている方は要注意です。 

  8. 人種差別
    よく、「日本人も差別されるのか?」という質問を受けます。欧米人から見れば、中国人であれ、ベトナム人であれ、日本人であれ区別がつきません。 絶対にあります。 あなたが外国に行きレストラン、ショッピングで明らかに差別されたと判ったら大声で躊躇わずに叫びましょう。
     "DISCLAMINATION!!"
    責任者がすっ飛んできて、平謝りします。 
    *ニースの駐在員五十嵐さん、シアトル駐在の現地人ぽい橋川さん差別を感じたことはありませんか?貴殿は賛成ですか?反対ですか?
     
  9. 喫煙
    欧米特に、米国では喫煙はマリファナと同じ位犯罪行為です。不思議かな、アングロサクソン系・アフリカン系は、喫煙の習慣はありません。吸うのはヒスパニック系、アジア系とREDNECKと呼ばれる白人最下層だけです。  よって、微妙に差別のフィルターがかかります。喫煙には、異常なまでにもヒステリックに反応するのはそのせいと小生は理解しております。米国ではタバコをすうのは止めましょう。

  10. 急がない
    日本人はせっかちです。(特に関東系)これを海外でやると、ひんしゅくをかいます。
    「何人たりとも我より先に行くことは許さず。」
    着いた飛行機の中で、空港のターミナルで、イミグレーションで人を掻き分け、ぶつかりながら進み行く日本人よ。己の姿は醜い。 急いだその先には、現地の時間が流れ、ゆったりとした空間が広がっているだけです。急いでイライラしても何の得にもなりません。 

    また、欧米では人に進路を譲ることが一般的(美徳)とされています。海外に到着したら、日本の常識を忘れましょう。まず回りを見渡し、現地の速度、習慣に合わせましょう。

どうです。旅行ガイドブックにない、ガイダンスでしょう? 役に立つかな?

最後に

素朴な疑問ですが、10章いったい何人の方が読んでくれたのでしょうか?
小生の知る限りでは、いやでも読まなければならない管理人の萩原氏(校正に感謝)、福岡支部長の小松氏、いつのまにか「海外事情」を使用する岸田氏、それに小生の子分2名の計5名かなー?

それではまた、話題が溜まったころに再登場いたします。

Seaside Cafeのトップへ戻る
HOME