ハワイで結婚しなさいby ショーケン
1996年、5月某日のお話。 蒲郡の小料理屋で、恒例のエリカ前夜飲み会が行われていた。この年のJUSTチームは、艇を関東に置きっぱなしにしており、エリカカップは出られないのだが、例によって大勢の人が飲み会に参加していた。艇を関東に置いているのは、8月のKENWOOD CUPに艇を持っていくため、船積みを待っているのだ。当然、この飲み会での話題の中心は夏のKENWOOD CUP一色である。 この飲み会では、俺はオーナーの向かいで飲んでいた。何かの会話の後、オーナーが俺に話し掛けた 「ところで、萩原君はよく滝ちゃんと一緒にうちに来てるようですが、付き合っているのですか?」 その話を聞いて、横から柴木氏が話に入ってきた 「ショーケン。滝ちゃんだって休み取るのに苦労してるだろ。新婚旅行だったら、休み取りやすいんじゃないか?」普段はおとなしい柴木氏だが、どう言うわけか、この話題に関しては異常にテンションが高い。周りの人間も圧倒される勢いである。段々、俺もその勢いに圧されてきた。
「僕はいいかもしれませんが、あの子がどういうかわかりませんよ!」柴木氏は携帯電話を俺に差し出した。仕方ないなあ。 しかし、電話をすると本人は会社の人と釣りに行っており、まだ帰っていないという。 仕方ないので、お母さんに今までの話を説明した。 「と言うわけなんですよ。やっぱり駄目ですよね?」 電話を切ってオーナー、柴木氏に説明する 「と言っていました」 うちの親が「そりゃ時期尚早だ」なんて言うわけないだろう。結果は見えているようだが、電話してみる。俺の母親が出た。 「〜というわけやねん。あかんよな?」てな具合である。誰も俺と滝ちゃんの都合なんて考えてくれない。自分達が盛り上がれたり、ハワイに行ける口実になれば良いらしい。 電話を切って、オーナー、柴木氏に説明した。
「じゃあ、決まりだな」
〜というわけで、本当に2ヶ月後、ハワイで挙式を行ってしまった。 今年(2001年)8月12日で結婚5周年です。1/20世紀が過ぎました。お蔭様で、何とかなっています。オーナー、柴木さん、どうもありがとう??
飲み会で重要な事をノリだけで決めてしまうJUSTチーム。 それにしても、子供達が大きくなって、こんな文章読んだら、どう思うだろう? |