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KENWOOD CUP 1996 (vol.4)byショーケン 
 
 8/9
  小松さんがハワイに着いた。明日のレースからの参加になる。
小松さん・木塚さんと俺の3人でHead Quarterへ行く。小松さんはウェイトインしなければならない。
 それが済むとハワイヨットクラブでビールを飲んでくつろぐ。
 それから、ハワイヨットクラブからワイキキヨットクラブへの連絡船?に乗りこむ。この両クラブは水路を挟んで反対側にあり、距離的には近いのだが、陸を移動すると恐ろしく遠回りしなければいけない。そこで、連絡船(無料)が運行しているわけだ。レース期間中だけなのかもしれない。我々3人と、金髪の姉妹、その姉の恋人と思われる男性が同乗。
 木塚氏は、妹の方がかわいいがや、と大変気に入った様子。
小松氏の表情に変化はないが、観察・分析は瞬時に行われたようである。
 
  その連絡船が途中で止まった。
丁度、KENWOOD CUPの参加者による、自作ヨットのレース(材料が配られて、規定時間内で組み立て、その艇でレースする)が行われていた。我々は海上から見物する。連絡船のドライバーは見えやすい位置に移動してくれた。
 
  この日はモロカイレースで使えなくなったハリヤードを新しいものに入れ替え、艇を乾燥させたりした。よい休日となった。
 が、やはりそのままでは終わらない。ハプニングが発生。横田氏が駐車違反で車をレッカー移動されたのだ。名古屋人の特技、路上駐車はハワイでは通用しないことがわかったようだ。
 
 
 8/10
 今日から後半戦だ。この日はソーセージのレースが2レース。初日、2日目と同じだ。
風は少し弱い。15ktもないのではないか。周りの艇をみてもNo.2の艇がほとんどだ。なかにはNo.1の艇もいた。
 第6レース
 我々はNo.2をチョイス。No.1は少々きついとの判断。
スタートは下側を狙って、下から2番目でスタート。
 スタート前の加速のタイミングがまだつかめない。このスタートもまだ距離が少しあった。あまり良いスタートとは言えない。
 風が強めなので、スタート前は抑え目にするのだが、いざ加速させると波もあるので思ったより加速しないようだ。この辺のタイミングが難しい。リコールすると地獄なので、あまり前に出すのも恐ろしい。周りの艇も大体、同じような感じだった。
 
 スタートしてクローズホールドで上マークへ向かう。”Surface
Tension”との距離が少しあいた。奴等はなかなか良いスピードをキープしている。
上マークは通常のベアウェイセット。ホイストの最中、ポールの根元が外れたりしたが、それ以外は大きなトラブルもなく下マークへ。
 順位に大きな変化はなく、まあまあの位置をキープする。
 下マークも通常のレイジーブレイスでのスピンダウン。その前にNo.2をホイストする。
 ハリヤードがカタイぞ!何かのトラブルを予感させるが、引くと上がるのでそのままホイスト。
 スピンを回収して上マークへ。NO.2のままだ。
 ”Surface Tension”との距離は変らず。ハリヤードは緩んでくる様子はない。なんとか持ちそうだ。
 次の上マーク回航はほぼタックセット。
 やはりハリヤードがカタい。それでも、大きなトラブルもなくフィニッシュ。
 このレース、クラス2位。
 第7レース
 少し風が落ちた。
ヘッドセイルをNo.1ヘビーにチェンジしてスタートラインに近づく。
 スタートは一番上を狙う。ところが、入れなかった。
 少しスタートで出遅れる。セイルはNo.1で丁度良いようだ。
 長い上りレグの後、上マークへ。マーク回航は問題なく0.6ozのスピンで下マークへ。
 そのままセイルチェンジなしでビーティングに入る。
 位置的にはスタートの悪さがそのままという状態。
 次のマークはタックセット。そのまま下マークまでジャイブなし。
 アーリーポートでマーク回航して、フィニッシュに向かう。
 バウマンにとっては楽なパターンだ。大きなミスはなかった。 クラス6位。
 
  つづく |