KENWOOD CUP 1996 (vol.5)

byショーケン


8/11

 今日は1レースのみ。大きな3角形のコースを走るレースだ。

俺と滝ちゃんは、明日の結婚式に列席するために両親がハワイに来ている。
彼女の提案で俺はレースメンバーから外してもらい、このレースは両家族で観覧艇に乗ってレース観戦することになった。
 

俺の代わりのバウマンは横田氏。マストハンドは柴木氏。
俺達は観覧艇「ナバテック」に乗り込む。ホテルからの送迎バスやクルージング中の食事付で、120ドルくらいだったと思う。結構高い。レース関係者や日本のテレビ局のスタッフなども乗り込んでいた。女性のアナウンサーと話した記憶がある。
 

 レースは距離的に長そうだった。観覧艇から見ていると、ヨットも結構ゆっくり走っている感じがする。
船内は冷房がきいているが、デッキは暑い。
はじめはデッキ上でレースを観戦していた人もレース中頃には船中で飲み物や食事を楽しむようになる。
レースが終わり、港までの帰りのクルージングはハワイアンミュージックのライブショーだ。が、ビールがまわって眠かった。気がついたら寝てた。
このレース、JUSTはクラス7位。


8/12

 今日はレイデイ。しかし俺達は朝から騒がしい。
俺と滝ちゃんの結婚式が今日なのだ。
式場はダウンタウンに近いセント・ピータース・エピスコパル教会。
朝、ホテルの部屋に着付けのスタッフが来て、花嫁の化粧などをやってくれる。かなり日焼けしているので、大変そうだ。
花婿の方は「どうぞ、勝手にやってください」的に全然かまってもらえない。
仕方がないので、独力でタキシード?を着込む。鏡を見ると、耳の皮が剥けてて汚らしい。
これでいいのだろうか、一生に一度だというのに…。
 

 準備が終わるとホテルから式場まで、リムジンで移動する。
ホテルのエレベーターで、他の日本チームの女の子が俺達をみて「わあ、いいなあ」なんて言っていた。まさか、同じレースに出ているクルーとは思わなかっただろう。
 式の列席者は、滝ちゃんのご両親とうちの両親・姉貴、それからJUSTの皆様とTake-1の諏訪さん・山田さん・高橋くん。真っ黒に日焼けした男どもが20数名。ちょっと異様な光景だ。
 神父さんは日系3世だそうで、日本語が少し話せるようだ。式の進行について親切に説明を受け、いきなり式本番。
教会は古くからある建物のようで、高い天井に大きなステンドグラスと本格的な造り。教会のスタッフ?は神父さんの他にパイプオルガン奏者のお兄さんと歌手(讃美歌を歌ってくれる)のお姉さんの3人。いい雰囲気出してました。
結婚式では指輪の交換をするわけだが、俺はこの連日のヨットレースのおかげで指が膨れてしまって、指輪がナカナカ入らない。これは少し焦った。
式が終わり、新郎新婦が退場するのを、参列者が花をまいて祝福するのだが、誰か俺に花を投げつけている奴がいる。どーせ横田さんか誰かだろうと思っていたが、後日ビデオを見ると俺の父親だった。おやじーーー!!。

この後、ヒルトンハワイアンビレッジの日本料理店にて簡単な披露宴を行い、午後はそれぞれハワイの休日を楽しむ。明日のレースの買い出し担当は柴木氏と新美氏。喜び勇んでダイエーに出かけて行った。
いよいよあと1レース残すのみである。
 
 

 つづく

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