ジャスト伝説V
〜燈台の電線を切ったジャストV〜
by三河湾のデニス・コナー

 三河湾には篠島、日間賀島、佐久島と三つの大きな島があります。前の年にジャストUでは、この篠島港に入ったことがあります。今回は、ジャストVで入港です。

 トントントンと入ろうとすると、何とこの港の入口には延堤に立つ高い電柱から、もう一方の延堤の先端の燈台の上の方へと中空に電線が飛ばしてあるではありませんか。あっと気が付いた時には既に遅く、マストの先は電線を切ってしまいました。延堤には鈴なりの釣り客が・・・。

 ジャストUでは入れたのですが、ジャストVでは船が大きくなり、マストも高くなっています。おまけにまずいことに満潮だったのです。(ジャストVはYAMAHA33 1号艇。あの小松選手の乗った有名なマジシャンVです。)

 早速上陸し、漁協へ謝りに行くと海上保安庁へ連絡すると言うのです。前にもヨットが切って逃げたと言われました。 平謝りに謝って、暗くなる前に修理してもらわねばと島に一軒しかない電気屋を捜し回るのですが、出かけていて見つかりません。仕方なく漁協で修理代を受け取ってもらい命からがら帰って来ました。

 今でも燈台電線修理代と但し書きに書かれた漁協の領収証を大切にお守りとして持っています。

「航行中 どんな時にも、あらゆる面に注意を払うようにと。」

これ以外にも失敗は

 伊勢湾海苔網事件
 神島定置網事件
 紀伊長島沖大島定置網事件
がありますが、別の機会に。

「くれぐれもすべてに注意し、必ずワッチを置くことが鉄則です。」



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