爽やかJUST 女子チーム

by 三河湾のデニス・コナー

 練習日5月13日、12名が集合、JUSTにとって何年振りかの激しい特訓が繰り広げられた。

 ディンギー乗りのへリーハンセン・ラッシュガードに身を包み、かわいらしい現役女子高生FJ乗り由賀里ちゃん、希美ちゃんがヘルムス、メインと、バウには熱き新人トモちゃんのお嬢様トリオも華やかに、大学一年生三浦、鹿屋体育大学ジャンボ森上、北海道大学ヨット部石川、同パイロット森と期待の新人達を中心に大橋、宮地、萩原、横田、堀田オーナーの12名が女子高生の甲高い

「たっく〜うっ」
「じゃい〜ぶうっ」
の掛け声のもと三河湾を往きつ戻りつ千本タック、千本ジャイブをポジションを替わりながら繰り返したのでありました。

 前からのクルーは息を切らしながら「これはイジメか」と呟きながら、それでも女子高生の掛け声にかっこよく見せねばと、敏捷に動き回るのでした。

 いきなりスターンに現れスリ寄ってきたスナメリに女子高生は感動の余り飛び上がって喜びました。
 爽やかな匂いの風がJUSTのデッキの上を抜けて行きました。

 若者にとけ込んでチームワークのとれた、セクハラなど無縁の東海で一番を目指すエリートチームJUSTの新生を思わせるものがあり、エリカカップ4度目の総合優勝も夢ではないと確信させるものでありました。

 帰港途中、西浦温泉沖で会ったペルシェのクルー達はJUSTの若きクルー達を見て、羨ましそうにトレードを申し入れましたがオーナー即ダメヨと。

 厳しい練習が終わって全員心地よい疲れに充実感が溢れて、夕陽の落ちゆくマリーナでの反省会でこんなに楽しい練習は始めてだと口ぐちに言ってました。

 そういえば女子高生に気を良くしたオーナーが

「次は女性だけのチームでレースに出るか」
との言葉に横田
「僕、女装するんすか?」

おわり

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