ミドルボート選手権1996

byショーケン


※昔、NORC東海支部のHPに報告したファイルが出てきたので再構成しました。古いネタですんません。
 

  俺にとってはバウマン復帰後初めての大きな大会だ。
今年はこれに続いてKENWOOD CUPも待ち構えている。 何とか頑張って無様な姿をさらさないようにしたい。
結果から言うとそれは無理だったが、このレースの教訓を初の海外レース挑戦に生かしたい・・・。

4/28

第1レース

  風待ちで1時間スタートが遅れる。少しづつ風が上がり、11時前にスタートとなる。南西の風5〜7kt、ライトジェノアでスタートラインへ。我々は風下スタートを狙うが風上に艇が集中しゼネリコ。2度目のスタートも風下はすいていて良いスタート 。 
安全なスタートを心がけているが、ラインにはかなり余裕があった。リミットマークの下にも船がいて、スタートを見ているので、見通しを取るのは非常に楽である。
 左側の海面を走るがボートスピードがなく、1上はシャラク、サエラ、サモアに続いて回航。0.5OZのスピンを展開。ジャイブ・下マーク回航は問題なし。 結局2上まで順位はほとんど変化なし。 
続く2上のスピンセットほぼタックセットの状態。タックしてすぐにバウは前を、マストはトッパーをつけるよう打ち合わせる。タック後、マストマンがトッパーを飛ばしてしまう。そのままスピンホイスト、ジェノアダウンして、ジブハリでポールをセットしたが、かなりパニクってしまった。 
そんなこんなでアフターガードをカリカリさせたのか、そのまま順位の変化なくフィニッシュ。 
その後でマストに登ってトッパーを回収。マーク前の余裕がないときのポールアップについて色々考えた。 

第2レース

 風は少し強くなったが、まだライトジェノアの風。 上側に多くの艇が集中し、ゼネリコ。 
その後、第1レース同様、やや下有利のほぼイーブンのラインに対して真ん中よりやや下を狙ってスタートする。 
ボートスピードは悪くないが、JV9.5などの小型艇が伸びてきている。1上は最後のスターボタックが短く、さっきの教訓からタック前にトッパーをつけるが、トッパーが ポールに1周巻いているのを見落とした。 
結局、ポールはあがらず、またしてもブザマなマーク回航。 
このレース、第3レグで風が大きく振れ、右エンドまでつっこんでいたジャストは一気に不利となり、後続艇に詰められてフィニッシュ。かなり苦しいレースになってきた。
 

4/29

第3レース

今日も晴天、風はかなり上がっている。バウチームでは昨日の様なトッパートラブルを無くすことを課題にすることにする。 風は8〜10ktぐらいか?ヘルムスマンとトリマーがライトかヘビーかセイルチョイスに悩んでいる。昨日、ヘルムとトリマーがライトを使った時のボートスピードについて少し疑問を漏らしていたので、ヘビーを使いたいのだろうと思った。
5分前、ヘビーに決定。風が強くなりスタートが激しくなる。ゼネリコの後、やや下寄りでスタート。 
今日はサエラをマークして走るが、ジャストのボートスピードは悪くない。 
やや長めのスターボレグの後、タックするとマークはほぼ正面に。 
1上をタックセットで回航。バウのトラブルはなく、しかもトップ回航である。 
すぐ後ろにシャラク、サエラがマークをまわって追いかけてくる。 
このレグで少しサエラ、シャラクが頭を出し、下マークを2挺身リードしてまわる。 
そのまま上下で順位の入れ替わりはなし。ジャイブなしで来た2下マーク手前でNo.2にジブチェンジの指示がきて、ジェノアセットしたのちスピンジャイブ、が、そのままではジェノアはホイストできない。(反対側にセットしてたんすね。考えろよー)すぐにポールカットしてポール先端のシャックルを切ればよかったが、そこまで頭は回らず、しばらくジェノアなしで走る羽目になった。 
このトラブルでサエラとの差が大きくあいてしまった。 
それにしてもいろんなことがおきる。最後のレグで左から伸ばしたエルセーラが我々よりまえでフィニッシュした。
 

第4レース

 風が上がり、No.3でスタートラインへ、2回のゼネリコのあとオールフェアーでスタート。
1上はシャラク、サエラ、ジャストの順。
さっきのショックにもめげず、スピンホイストは問題なし。
風も上がり、波が高くなってきた。
下マークでジブのピークをねじってホイストしてしまい(←いいかげんにしろー!!)、またしてもジブなしでマーク回航。
それでシャラク、サエラとの差があいてしまった。
 波が高く、全身水をかぶり、体力を奪われる。が、ここががんばりどきである。
次の上マークでスピンを上げ、全力で2艇を追いかける。見るとシャラクがブローチングしてメインセイルが横倒しになっている。
なんとマストを曲げてしまったらしい。そのウインドサーフィンのように倒れたマストを見てしまうとなかなか恐ろしかったが、こちらは無事ジャイブ、下マーク回航し、高い波のなか、何とかサエラの次にフィニッシュ。

 5/3

第5レース

 レース三日目、総合成績は、ダントツでサエラがトップ、続いてサモア。ジャストはその次。あれだけミスっていてもこの位置にいる我らがアフターガードは優秀だ。と言っても1,2位が僅差で、3位とはかなり離れているんだけどねー。
今日は北の風、23〜25kt。レース前、ブローで30ktを越えたので1ポンを入れる。
ほとんどの艇はリーフしてNO.3だが、エルセーラはフルメイン、ジブはNO.4か?
 スタート前、ジブのバテンが抜けそうになり、ジブダウンして処理、時間ぎりぎりでスタートラインに入っていくが、ジブシバー中にジブシートが抜けた。このトラブルでかなりスタートで遅れをとった。
最初のタックを入れた所で上でサエラもタック。
見ると、サエラのマストが、くの字型に曲がっている。チェッカーを引っかけてスプレッダーを折ったらしい。
が、ランナーがそれに気づかないでテンションをどんどん入れているので、みるみるマストが曲がっていき、ついに折れてしまった。
 同型艇のディスマストを二回も見てしまい、恐いレースになったが、大きなトラブルはなかった。
が、スタートの悪さが最後までカバーできなかった。

第6レース

 風が落ち、フルメイン、No.1ヘビーにチェンジ。
1上をトップ回航したが、エルセーラがすぐ後ろに迫っている。
即ジャイブと言われたが、ジェノアのハリヤードが、なかなか落ちない。ハリヤードを三つ編みにしてしまったのか?
とにかく無理矢理ジェノアダウンして、次のレグはトッパーでジェノアをホイストして走ることにする。
そのあと、大きなトラブルはなかったが、エルセーラがボートスピードで勝り、トップフィニッシュ、ジャストは2着。

  で、総合成績ですが、シャラク・サエラの強力な2艇が自爆してくれたので

総合成績(IMS)
      優勝  サモア 
      2位  ジャスト7
      3位  エルセーラ

という結果。
エルセーラには負けなかったけど、ヤバかった。最後は逆転された、ってマジで思いましたね。
悔しい結果になったが、堀田オーナーが次の日のオーナーヘルムスレースで見事、ファーストホームして仇を打ってくれました。
ありがとう!!堀田オーナーヘボばっかりやってごめんなさい。オーナーヘルムレースはクラス優勝!!) 
ちなみにジャストは表彰式の抽選でバイクを当て、ベストアマチュア賞もいただきました。

まだツキは残っているのか? 

On the WAVEのトップへ戻る
HOME