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2005 Japan Cup(後)
by 三浦&ショーケン

9月23日〜24日・R5、R6

 第5レース・第6レースは朝6時スタートのロングレース。コースはラグーナをスタートして、沖ノ瀬ブイを回航して、五ヶ所湾沖を回り、神の島の外を回って沖ノ瀬、ラグーナとなるコース。スタートから五ヶ所湾沖のゲートまでが第5レースで、スタートしてからラグーナまで帰ってくるのが第6レースである。


 1回目のスタートはゼネラルリコールとなる。2回目のスタートはアウター付近から絶妙のタイミングでポートスタート。大型艇に混ざって走るが、徐々にブランケットに入ってしまい、ウェザーマーク回航で数艇が連続して進入することになり、マークタッチをしてしまう。今大会4回目のペナルティー。

 大型艇団はジェネカーを展開して沖出していく中、我々はジェノアで西浦半島に向けて走る。沖は風がなくて苦しんでいるようだが、こちらも強い風が吹いているわけでもない。しかしながら、地元艇は皆こちらのコースを取っているので安心する。

 佐久島の手前で徐々に風が強くなり、スピンが上がる角度となる。しかし野島通過後リスタートとなり、Kaito、パラフレと一緒に走ることになる。沖ノ瀬までジリジリ走り、その後スピンアップ。大王崎まで陸ギリギリを走り、パラフレ、Kaitoに大きくゲインして大王崎を通過して布施田水道へ。

 布施田水道出口あたりでまた風がなくなりリスタート。イライラしながら風を探してる間に、東から風が入り大きくゲインしていたKaito、パラフレに追い抜かれる。あるか無いかの風の中、五ヶ所ゲートまでジャイブを繰り返しながら近づいていく。途中Sled、DOTTORESSAなどの大型艇が上ってくるのが見え、大きく離されていないと思い気合が入る。

 パラフレ、Kaitoに近づいたところで五ヶ所ゲート回航。

第5レースの航跡ビデオです。絵をクリックして下さい。
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第5レースの航跡ビデオ

 風が弱く、ライトジェノアで上っていく。神ノ島ポートレイラインまで走り、夕暮れとともにMHにタックチェンジして走るが、ここで風が北に回りオーバーセールとなってしまう。ここから神島に向けて長い上りが始まった。

 しばらく風が弱い中で走るが徐々に風が北に向くにつれ風速を増していく。ポートタックでリフトが入るため、神島を超えれるか超えれないかの際どいラインで走るが、神島をギリギリで交わせずタックを入れて沖ノ瀬ブイに近づく。

 ブイに近づくにつれ風が弱まり、Kaitoとミートを繰り返す。ブイ回航時に前にでて、ここからはジブトップリーチングとなる。ジブを外取りして野島の南を狙って走る。Kaitoは野島と篠島の間を通過する位置を走っていく。西浦半島が近づいたところで前方の船が止まっているのが見える。やはりここでもPARAPHRENIAN、Kaito、ジャストでリスタート。西浦半島の先端でジャスト、Kaitoが3艇身前後と接近して風を探し、PARAPHRENIANが沖で風を探すパターン。ゆっくりと東の風が入ってくるのでそれにあわせて細かく走る。

 ここでJUSTは大島の北を通過することを考える。北東の風なので、大島の南でのブランケと陸地の谷風を考えると北を通過するほうがベストだと考えられたためである。LTジェノアではきつい風が吹いているが上りいっぱいではないため耐える。大島の北を通過して南を見ると、PARAPHRENIAN、Kaitoに大きくゲインしているのがわかり、さらにフィニュッシュボートが我々の正面に視認できたのでラストランに向けてスピンをセットするがここで再度風がなくなり、PARAPHRENIANに2艇身前を切られフィニッシュまでに抜き返すことができなかった。結局PARAPHRENIAN、JUST、Kaitoの順でフィニッシュ。

 しかしこの3艇はどれかが前に出るたびにリスタートとなり最後の最後まで近くを走り続けました。

第6レース(後半)の航跡ビデオです。絵をクリックして下さい。
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第6レースの航跡ビデオ

9月24日・R7

 ロングレース終了後、一旦メンバーは宿に帰り一休みする。お風呂に入り一息ついたところで出艇時刻が近づいてくるのでハーバーへ向かう。

 徹夜明けナチュラルハイの状態で海上待機。レースができそうな雰囲気がない海面を見つめ意識が飛ぶ・・・。結局スタートは2回行うが、風がなくノーレース。地味に2回とも良いスタートが切れたのはなぜだろう・・・。

 帰る途中三浦の「肉とか食べたくないですか?」の一言により満場一致で晩御飯は焼肉となる。加奈子さんやルナロッサの大森さんも合流して賑やかになる。ほとんど前日の朝から寝ていないメンバーであるが、元気に肉を食べ明日に備える。

9月25日・R8

 最終レース。朝からハーバー内でいい風が吹いている。北西の風で平均25ktは超えているようだ。もしいつもどおりのレース海面であったらMUMM36の機走では間に合わないところであるが、レース海面がハーバー沖になったので安心。出艇後レース海面では激しい風が吹いているため、予備セールNoでスターンチェックを行う。フルメインでかなりのパワーがある。

 スタート前ランナートラブルが致命的であるとミーティングで確認し、スタートは上から流してラインを切ることにする。ヘッドセールにNo4をあげてスタートする。スタート前メインシートのトラブルで数秒スタートが遅れるが、No4を持っているおかげで悪くない走りができ、今までのレース絡めなかった大型艇と絡んで1上へ向かう。

 上マーク回航後スピンをセットするが、ランナーを考えるとジャイブでトラブル危険があるので、スピンセットをはずしてジブで走る。ジャイブ時にメインシートがティラーに引っかかりブローチングしてしまうがすぐに立て直して下マークへ。

 2上へ向かう途中あたりからメインセールのトップバテンが暴れだし、艇速が思うように上がらない。3上アプローチでSWEET ALOHAが目の前でポートにタックして突っ込んできたのを必死に避け、3上回航後そのまま走りきりフィニッシュ。これで全レースが終了した。

第8レースの航跡ビデオです。絵をクリックして下さい。
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第8レースの航跡ビデオ

総評:レース序盤から後半にかけて成績が順調に上がっているのは練習不足がはっきりと出た結果であると思う。練習不足=セールセッティングの風にあわせることが全て後手に回ってしまい無理な走りをしてトラブル、ケースを起こしてしまうことがかなり多かった。ヨットレースの基本のスマートなレース展開でノーケース、ノートラブルが守れていないことがこの結果に現れていると思う。


終わり

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