ベトナム紀行 チャーリー岸田
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その5 - アオザイ ベトナムと言えばアオザイである。これほど女性を魅力的に見せる服も少ないだろう。最近はベトナムの女性たちも活動的な服を好むようになり、昔に比べてアオザイを着る機会が少なくなっているのだそうだ。しかし街を見渡せば、まだまだアオザイ姿の女性は多い。
しかし芳しい反応が返って来ない。カメラを向けられると皆照れて後を向いてしまうのだ。タイではこんなことは一度も無かった。通行人にいきなり 「サワディー・カーッ!」などと言いながらカメラを向けても、誰も嫌がらないのだ。中には必要以上にファンキーな反応を示す女性も多く、こちらが戸惑ってしまうくらいだ。その点ベトナム人は感覚が日本に近いのかも知れない。デパートの店員やホテルの従業員などは商売上仕方なく困った顔をしながらも被写体になってくれるのだが、そのような制服は微妙に本物のアオザイとは違うようだ。結局街で撮影出来たのは後姿だけであった。 出国前にお水の女性から 「お土産にアオザイ買って来てっ! サイズはM。」と、言われていたので市内の洋品店で探したのだが、既製品のアオザイと言うものは存在しないようだ。現地の仕立屋の話によると、 「アオザイは全てオーダーメイドです。着る人の体型に合わせて作らないと綺麗なラインが出ないのです。」〜との話であった。なんと30ヶ所以上の採寸を行なうのだそうだ。 仕立屋の話はまだ続く。
〜との話であった。ベトナムの女性は、アオザイをオーダーするときにはアオザイ用の上げ底(つまりカップに詰め物が入っている)ブラを着けて来るのだそうだ。なるほど。アオザイ姿の女性が魅力的に見えるのは、そのような要因があったのか。 つづく |